ブックタイトルぎふ家づくりの本 2016年版

概要

ぎふ家づくりの本 2016年版

H邸は築140年の住まい。「新しい家を建てれば気持ちいいかもしれないけれど、やっぱり愛着があります。敷地内には母屋のほかに離れや庭もあり、新しい家が建つことによってバランスが崩れるのもどうか」と考え、リノベーションすることになりました。以前の生活は、寝るときは離れに移動し、トイレや洗濯は外といった具合に、奥様曰く「あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、とても不便でした」。現在は、「前は1人寂しく壁を向いて料理していましたが、今はおしゃべりしながら家事ができて、とても楽しいですよ」と奥様。以前は段差があって、仏間へ行くことができませんでしたが、バリアフリーにしたことによって、足の不自由なご主人のお母様も毎日、仏間へ行くことができるようになりました。新たに頑丈な基礎を作った上で、元々の柱は活かしながら、梁を新しく入れ替え。筋交いを加えるとともに壁を相当量増やすことで、現代の耐震基準をクリア。「住んで3年がたちますが、風通しも以前よりよくなって過ごしやすいです」とご主人はリノベーションによる快適な暮らしに満面の笑みで答えてくれました。動きやすい間取りで快適・便利に12築140年の住まいが暮らしやすく蘇るリノベーション01藤井ハウス産業株式会社236