ブックタイトルぎふ家づくりの本 2016年版

ページ
72/274

このページは ぎふ家づくりの本 2016年版 の電子ブックに掲載されている72ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

ぎふ家づくりの本 2016年版

Y邸は同一敷地の建て替えです。以前の住まいは、東向きに建っていて、キッチンは西側。南面は壁が多く、北面には窓が1つもありませんでした。東側に窓が設けられていましたが、通りに面していますからいつも閉じたまま。奥様曰く、「風が通らず、昼間も常に電気をつけていた」そうです。新しい住まいは、東側に流れる川から西側に建つ神社へと続くロケーションを活かしたプランニングになっています。若奥様は、「南からの日差しと北からの気持ちいい風が入って、とっても過ごしやすいです。窓の配置が細かく計算されていて、風が通る間取りになっています。部屋にいながら、外の景色が見えるので気持ちも癒されます」と光と風、戸外の景色を取り込んだ暮らしの心地よさを語ってくれました。Y邸は、ご夫婦と長男夫婦、次男さんの5人が暮らす2世帯住宅。ご夫婦と長男夫婦は、休日が異なり、生活リズムも違います。吹き抜けで上下を緩やかにつなぎながら、1階の北東角にご夫婦の寝室をレイアウト。「若い人たちは帰りも遅いのですが、生活の音はまったく気になりませんよ」と奥様。それぞれのライフスタイルを活かしながら、プライバシーにも配慮した設計になっています。Y邸では、暮らし始めてわかった発見がありました。それは想像以上に1階で過ごす時間が長いことです。2階には長男夫婦、次男さん、それぞれに部屋が確保されています。1234東西のロケーションを活かし、光と風、景色を取り込んだLDKでも、どういうわけか、皆さんLDKに集まります。奥様は、「若い人たちは自分の部屋で過ごすと思っていましたから、3人掛けのソファを買ったのですが、5人掛けにすればよかったです」と苦笑い。若奥様も、「居心地がいいのでしょうね。自然に、ここへ集まってしまうんです」と、顔を見合わせて不思議そうな表情を浮かべながら語ってくれました。Y邸の魅力で欠かすことができないのが、高い収納力です。クリスマスツリーや五月人形、雛人形…。1年に1回だけど必ず使うというものが、日本の生活にはたくさんあります。Y邸で使われている棚板は160枚。収納力を高めることで、スッキリとした暮らしを実現しています。70