ブックタイトルぎふ家づくりの本 2016年版

概要

ぎふ家づくりの本 2016年版

お子さんも小さいので、もっぱらLDKが暮らしの中心になっているM邸。奥様は「光と風が上手に入るよう工夫されています。はきだし窓が多くて、出入りもしやすいですし、階段を通して上下に風が流れますから、とても風通しがいいです」。ご主人も、「階段に設けた扉もポイントです。夏は開け放して熱気を外に逃がしてくれますし、冬は扉を閉めてしまえば暖かい熱が逃げません。日中は照明いらずで明るく過ごせるのも気に入っています」と暮らしやすさを語ってくれました。工務店選びの際、ポイントになった手刻みによる家づくりのよさも、暮らし始めて実感しています。木には向きがあって、それぞれに性質や癖があり個性があります。山本産業ではそれを見極めながら、適材適所に使いわけています。「微妙な深さを調節して、柱と梁がしっかり接合するように手刻みで加工しているそうで、たくさんの木へのこだわりについて説明を受けて大きな安心感を持ちました」とご主人。「木目の雰囲気もキレイですし、バランスがいいのでしょうね。住んでいてとても落ち着きます」と、引っ張りやねじれに耐えられるような木組みのよさにプラスして、木の美しさを引き出す技術にも改めて感心しています。匠の技術による、丈夫で長持ちする住まいがMさん家族の暮らしを支えています。132個性を見極め適材適所に使いわける74